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製品のはてな? | 〈クラレ液状ゴム〉

〈クラレ液状ゴム〉ってどんなところに使われているの?

<LIR>ってどんなところに使われているの?

少量を添加するだけで硬い固形ゴムを加工しやすくするという液状ゴム。私たちの身の回りではどんなところに使われているのでしょうか?

天然ゴムをやわらかく、混ぜやすくする

この写真を見ると水あめみたいですね。

液状ゴムは硬い固形ゴムを練るときに加工しやすくする可塑剤として機能します。小麦粉とバターを混ぜるとき、卵や牛乳などを入れるとなめらかになりますよね。液状ゴムが材料のつなぎの役割をするのです。〈クラレ液状ゴム〉には、液状イソプレンゴム(L-IR)、液状ブタジエンゴム(L-BR)、液状スチレンブタジエンゴム(L-SBR)の3つのタイプがあり、固形ゴムの種類に合わせて使い分けられます。例えば、液状イソプレンゴム(L-IR)は天然ゴムの主成分であるポリイソプレンの分子構造と似ているため、天然ゴムとの相性がいいのです。

〈クラレ液状ゴム〉

ポリイソプレンの構造

どんな用途に使われていますか?

〈クラレ液状ゴム〉は、自動車タイヤ向けに多く使われています。タイヤは主に天然ゴムを原料とし、これにカーボンブラックと呼ばれる炭の粉を混ぜています。これらを均一に混ぜ合わせるために〈クラレ液状ゴム〉を可塑剤に使っています。ちなみに、タイヤが黒色をしているのは、このカーボンブラックが分散しているからなんですよ。

自動車タイヤの安全にも貢献

〈クラレ液状ゴム〉ならではの特長は?

材料を均一に混ぜ合わせるだけであれば、一般のオイルにも同じ特長が言えます。〈クラレ液状ゴム〉の優位性は、加硫ができるという点にあります。加硫は硫黄などを加えて熱をかけて行います。天然ゴムを加硫すると、右のイラストのように天然ゴムのポリイソプレン分子にところどころ橋架けができます。この橋架けが分子と分子のつながりを強くします。

加硫によってイソプレン分子に 橋架けができる

つながりが強いとどうしていいの?

例えば自動車のタイヤは道路と接するので、摩擦や衝撃に強くなければなりません。そのためには材料が均一に混ざっていることはもちろん、可塑剤自体も材料と一体化した方が好ましいのです。もし加硫できない可塑剤なら、摩擦による熱で可塑剤が染み出し、タイヤの性能を悪化させることもあり得ます。人の命をあずかる自動車のタイヤですから、可塑剤ひとつにも高い性能が求められるのです。

高機能材料の先端分野でも応用

今後の展望は?

自動車タイヤの市場は大きく、これからも成長が期待できます。また、〈クラレ液状ゴム〉を使った接着剤用途は、人体に影響をおよぼす危険性のある有機溶剤を含む接着剤に替わって、今後需要が高まると考えています。さらに〈クラレ液状ゴム〉はタイヤ以外の用途でも、材料の形状を自在に変化させる機能性可塑剤として応用できる可能性が十分にあり、環境対応商品や細かい分散を必要とする高機能材料などの新しい分野に応用できればと考えています。