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社長メッセージ

写真 川原 仁​

2026年6月24日、当社は創立100周年を迎えます。株主の皆様をはじめ、関係各位の長年に亘るご支援に心より感謝申し上げます。

中期経営計画「PASSION 2026」の4年目の2025年度は、米国の関税政策等をきっかけに世界経済の先行きが見通しにくい状況が続きました。当社事業においては年後半から主力のビニルアセテート関連事業をはじめ全般的に販売数量が伸び悩んだことから、前期比で減収減益の結果となりました。また、イソプレンセグメントで事業環境の厳しさなどを踏まえて減損損失を計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比で大きく減少しました。

「PASSION 2026」の最終年度となる2026年度の業績予想は、売上高8,500億円、営業利益700億円、親会社株主に帰属する当期純利益400億円としております。エバール、ジェネスタ、活性炭、歯科材料などの「成長・拡大事業」では強みを生かして拡大する需要に対応するとともに、「最適化・体質改善事業」の収益改善を着実に進め、事業ポートフォリオの高度化を一層推進していきます。また、クラレグループの中長期的な成長のために、社内外のグローバルな連携を通じた新規事業創出を加速していきます。

当社は株主の皆様に対する利益配分を経営の重要課題と位置付け、「親会社株主に帰属する当期純利益に対する総還元性向50%以上、1株当たり配当金の維持・増額、自己株式取得の継続的実施を目指す」を株主還元方針としています。この方針のもと、2025年度の1株当たり年間配当金は54円(中間27円、期末27円)、自己株式については300億円の取得と1,690万株の消却を実施し、2025年度の総還元性向は628.1%となりました。

2026年度の1株当たり年間配当金は普通配当54円(中間27円、期末27円)に創立100周年記念配当として1株当たり10円(中間5円、期末5円)を加えた64円(中間32円、期末32円)を予定しております。さらに100億円または800万株を上限とする自己株式の取得も決定し、総還元性向は約74%を見込んでおります。引き続き、クラレグループの企業価値向上に向けて、事業活動におけるキャッシュ創出力の強化、成長に向けた戦略的な資源投入と株主還元の充実を図ってまいります。

クラレグループは、私たちの使命「独創性の高い技術で産業の新領域を開拓し、自然環境と生活環境の向上に寄与します。―世のため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる―」のもと、今後も持続的に成長するスペシャリティ化学企業として挑戦し続けます。株主の皆様には、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 川原 仁