2019.04.04
北米における米シールドエアー社との<PLANTIC>樹脂供給契約締結について
~ バイオマス由来ガスバリア材の事業拡大を加速~北米における米シールドエアー社との<PLANTIC>樹脂供給契約締結について~ 食品包装メーカーのパイオニアであるシールドエアー社と協業し、新市場を開拓~
株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:伊藤正明)の米国法人クラレアメリカ(クラレ100%間接出資子会社、所在地:米国 テキサス州)はこの度、米シールドエアー社と北米におけるバイオマス由来のガスバリア材<PLANTIC>樹脂販売に関する契約を締結しました。 本契約は既に同社と締結している北米における<PLANTIC>フィルムの販売代理店契約に続くものとなります。なお、当社は米国にて樹脂工場の建設に着工しており、2019年9月の完工を予定しております。
背景
- <PLANTIC>は、バイオマス由来のガスバリア材です。酸素バリア性が高く、主に肉や魚などの生鮮食品の包装材として使用されています。食品鮮度の保持により食品ロスを削減することで、食品産業および環境保全に貢献します。
- フードロス低減への取り組みや環境対応型包装材料への切り替え需要の高まりの中、世界的にバイオマス由来のガスバリア材のニーズが拡大していることから、当社は、グローバルに食品包装材料を展開する米シールドエアー社と、米国、カナダ、メキシコにおける食肉・魚介類等の生鮮食品に使用するバイオマス由来の食品包装用フィルムについて、販売代理店契約を締結しております。
- 今回、米シールドエアー社は同社の米国工場で<PLANTIC>を含んだ多層フィルム生産設備の投資を決定し、3月21日にリリースを行っております。当社は、現在建設中の<PLANTIC>樹脂工場にて生産された樹脂製品をシールドエアー社へ供給する予定です。食品包装材料の生産と販売に強みを有するシールドエアー社と共に、<PLANTIC>樹脂を使用した食品包装用フィルムの新たなマーケットを開拓し、事業拡大を加速します。
<PLANTIC>の生産拠点
シート、フィルム工場
場所 | オーストラリア ビクトリア州 |
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樹脂工場
場所 | 米国 テキサス州 ヒューストン近郊 |
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稼働時期 | 2020年初(予定) |
ご参考
クラレアメリカの会社概要
社名 | Kuraray America, Inc. |
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代表者 | 豊浦 仁(とようら ひとし) |
資本金 | 10.1百万米ドル(クラレホールディングスUSA 100%出資) |
従業員 | 約770名 |
事業内容 | 繊維製品、樹脂、化学品の輸入・販売およびポバール樹脂、PVB樹脂・フィルム、 EVOH樹脂<エバール>、熱可塑性エラストマーの製造、販売 |
所在地 | 2625 Bay Area Boulevard, Suite 600 Houston, TX. 77058-1551 U.S.A. |
以上