2015.10.01
光学用ポバールフィルム生産設備の増設について~液晶ディスプレイ向けに薄膜タイプのフィルムを供給~
株式会社クラレ(社長:伊藤正明、本社:東京都千代田区)はこのたび、LCD(液晶ディスプレイ)の基幹部材である偏光フィルムのベースとなる光学用ポバールフィルムの生産設備を、西条事業所(愛媛県西条市)において増設することを決定しましたのでお知らせいたします。具体的内容は以下の通りです。
1.設備増設の背景
- LCD市場は液晶テレビおよびスマートフォンやタブレットなど携帯機器の世界的な普及に伴い着実な成長を続けています。中でも液晶テレビは、表示画像の高精細化と画面サイズの大型化により、LCD市場の拡大を牽引しています。
- このような市場環境において、LCDの基幹部材である偏光フィルムのベースとして、光学用ポバールフィルムの需要は拡大基調にあることから、当社は市場への安定供給を維持するために、生産設備の増設が必要と判断しました。
- なお、今回増設する新系列では、昨今偏光フィルムに求められるようになった薄型化のニーズにこたえるため、薄膜タイプ(45μm以下)の光学用ポバールフィルムを高品質・安定的に生産します。
- 当社は、今後も光学用ポバールフィルムのリーディングカンパニーとして、お客さまの多様化するニーズにおこたえできるよう、供給体制の拡充とともに新製品の開発や一層の品質向上に注力してまいります。
設備増設の概要
場 所 | 株式会社クラレ 西条事業所 愛媛県西条市朔日市892 |
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生産能力 | 年産 2,000万m² |
稼働時期 | 2017年初予定 |
生産能力
本増設により、現状の年産2億1,200万m²は同2億3,200万m²に拡大します。
クラレグループは、今年度からスタートした中期経営計画「GS-STEP」において、コア事業の深耕を経営戦略の一つに掲げています。中でもビニルアセテート関連事業においては、世界No.1サプライヤーとしてグローバルに事業基盤の強化を進めています。ポバールフィルムにおいては、光学用ポバールフィルムおよび産業用(含、水溶性)ポバールフィルムの両分野で更なる事業拡大を目指します。
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以上