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将来就きたい職業

2007年版 新小学1年生の「将来、就きたい職業」、親の「就かせたい職業」(男の子編)

2007年3月29日

親子とも人気の「スポーツ選手」、「公務員」人気に翳り

男の子(%、()内順位、N=2000)

順位就きたい職業今年06年05年
1スポーツ選手32.831.8(1)29.8(1)
2警察官6.06.1(3)6.6(3)
3運転手・士5.96.3(2)8.2(2)
4消防士4.94.2(5)5.2(5)
5職人4.64.4(4)5.8(4)
6TV・アニメキャラクター4.53.6(8)3.2(9)
7パイロット3.43.2(10)3.3(8)
8医師3.13.5(9)2.8(12)
9パン・ケーキ・菓子2.73.8(6)3.8(6)
10学者・大学教授2.63.7(7)3.1(10)

()内は順位

男の子の親(%、()内順位、N=2000)

順位就かせたい職業今年06年05年
1公務員18.320.7(1)23.5(1)
2スポーツ選手16.816.7(2)15.9(2)
3医師10.78.2(3)9.2(3)
4会社員7.56.4(4)6.6(4)
5エンジニア4.54.1(5)4.9(5)
6パイロット3.63.7(6)3.0(8)
7職人3.53.5(7)3.0(8)
8消防士3.52.9(8)3.5(6)
9教員2.52.9(8)2.4(10)
10建築家・設計士2.42.1(13)3.1(7)

()内は順位

男の子の(1)スポーツ選手(32.8%)になりたいという夢は、2位以下を大きく離して非常に高く、さらに伸びる勢いを見せています。WBCでの“日本野球”の優勝、ワールドカップドイツ大会、メジャーリーグで活躍する日本人選手と新たに高額契約で加わる選手、夏の甲子園を沸かせたヒーローなど、世間の耳目を集めるスポーツ選手の活躍が子どもたちの関心を惹いているようです。近い将来、男の子の3人に1人がスポーツ選手を目指すことになるのでしょうか。親の方も6人に1人(16.8%)が子どもにスポーツ選手を望んでおり、年々比率を上げています。将来とも“スポーツ大国日本”は確かなものと期待されます。
男の子の第2位は昨年からワンランクアップした(2)警察官(6.0%)です。市民生活を守る(4)消防士(4.9%)とともに男の子の関心の高い職業です。新型新幹線の運転や重機の操作を夢見る男の子も依然として多く(3)運転手・運転士(5.9%)は3位です。また、手に職をつける(5)職人(4.6%)に対する男の子の人気も常に上位にあって“ものづくり”への憧れは高くなっています。
親が男の子に望む職業の上位は、(1)公務員(18.3%)、(2)スポーツ選手(16.8%)、(3)医師(10.7%)、(4)会社員(7.5%)で4年間不動です。しかし、公務員の比率はここ3年連続して減少しており、一昨年と比べると5.2ポイントも減っています。自治体破綻や不祥事の多発はこれまでの“寄らば大樹”という信念を揺るがしているのでしょうか。5位は(5)エンジニア(4.5%)で、子どもには組織に属し安定した職に就いてもらいたいと考えているようです。

男の子は「TV・アニメキャラクター」、理工系職業踏ん張る

トップ10内で親子ともに挙げている職業は、スポーツ選手(子1位、親2位)、職人(子5位、親7位)、消防士(子4位、親7位)、医師(子8位、親3位)、パイロット(子7位、親6位)の5職業で、親も子どもの頃一度は憧れたような“カッコイイ”職業がランクされています。
男の子では(6)TV・アニメキャラクター(4.5%)になりたいとの希望も高く、一昨年の9位、昨年の8位から今年は6位へとランクアップしています。
男の子でも「パン・ケーキ・お菓子屋」(2.7%)は人気があり、ここ3年トップ10内にあります。“理科離れ”が懸念される中、(10)学者・大学教授・科学者(2.6%)は男の子で10位(親=12位)、16位から18位を(16)車整備・販売(1.4%)、(17)宇宙飛行士(1.3%)、(18)エンジニア(1.2%)といった理工系の職業が占めています。

男の子は「サッカー」と「野球」に集中

約3人に1人(32.8%、655人)の男の子が目指すスポーツ選手の種目は何なのでしょうか。
約6割が「サッカー選手」(57.1%)で、昨年よりさらに4.3ポイント伸ばしています。サッカー選手は調査開始以来9年間、野球に追い抜かれることなくずっとトップの座にあります。
子どもに希望の職業を聞き始めて9年になりますが、昨年初めて「野球選手」が全体比率の10.5% の大台を確保。今年も同率の支持を集めています。男の子のスポーツ選手はこの2種目に集中しています。

「サッカー選手」と「野球選手」の全体比率

一方、親が望むスポーツ選手は野球(35.5%)がサッカー(26.3%)を上回っています。しかし、親の間でもサッカーに対する認識が変化してきており、野球との差は次第に縮まりつつあります(一昨年の差10.4ポイント、昨年9.3ポイント、今年9.2ポイント)。男の子のなりたいスポーツ選手は以 下、(3)レーサー・ライダー(2.9%)、(4)テニス(1.7%)、(5)水泳(1.4%)と続きます。