2012.03.19
~国産技術による初の合成繊維~ クラレが工業化したビニロンが「化学遺産」に認定される
このたび、株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:伊藤文大)が1950年に世界に先駆けて工業化した国産技術による初の合成繊維ビニロンが、公益社団法人日本化学会の「化学遺産」に認定されました。
これまで「化学遺産」には、第1回が6件、第2回が4件の計10件が認定されており、第3回となる今年度はビニロンを含む7件が認定されました。
なお、認定証の贈呈式は3月26日、慶応大学日吉キャンパスで行われます。
「化学遺産」は、日本の化学技術の発展における歴史資料の中でも特に貴重なものを認定するものです。
日本化学会ホームページ http://www.chemistry.or.jp/
化学遺産委員会に関する情報 http://www.chemistry.or.jp/archives/index.html
ビニロンとは
- ポリビニルアルコール(ポバール)を原料とする合成繊維で、京都大学の桜田一郎教授らによって1939年に開発された。
- 日本における合成繊維の第1号でビニロンと命名され、1950年に当社が世界で初めて工業化した。
- 合成繊維の中で最も親水性があり、高強力で耐候性に優れる上、アルカリや酸に強いのが特長。
- アスベスト代替のセメント補強繊維として、欧州や日本国内の建築市場で需要が拡大しており、今後東南アジア、東ヨーロッパ、中南米での活躍も期待されている。
- ビニロンの生産拠点:株式会社クラレ岡山事業所(岡山市南区)
- ※ ビニロンは、2010年に独立行政法人国立科学博物館の重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)にも登録されております。
未来技術遺産登録のニュースリリース /news/2010/101005/
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