警戒温度で色相が変わる『感温ホース』(仮称)を開発・発売(クラレプラスチックス株式会社)
感温変色による色相差のサンプル例
クラレプラスチックス株式会社(本社:大阪市、社長:岸 勝彦、TEL:06-6348-9733)では、このほどホース内を流れる流体温度によって色相が変化する『感温ホース』(仮称)を開発、7月11日より発売開始します(特許出願済み)。このホースを使用すると、ホース内を流れる流体の温度管理を経常的かつ簡便に行うことができ、安全性の高い工程管理が可能になります。また、警戒温度域で長時間使用されることによるホース自体の脆化を防止することができます。
このホースは、温度の変化で色相が変わる特殊材料を練り込んだ繊維をホース表面の芯材部に採用したもので、その特殊繊維は感温材料のトップメーカーであるパイロットインキ(株)(本社:名古屋市、社長:中筋 憲一)と共同開発しました。感温材料は3原色を組み合わせて発色させるため、白色から黒色までほとんどの色相を表現することができます。また、感温対応温度は-10℃~60℃で一般的な製造工程の範囲内にあり、感温変色する温度範囲は設定温度±0.5℃です。
色相・色の組み合わせは様々に設定が可能です。一例として40℃になると変色して異常を知らせるホースの仕組みは次のようになります。
- (1) 40℃以下の通常温度では「紫色」です。
- (2) 40℃以上の警戒温度になると「赤色」に変色します。
当社では、工業、産業、農業などさまざまな業界において、厳しい温度管理が要求される用途を開拓し需要を掘り起こしていく計画です。また商品企画については、ユーザーの要望やニーズに合わせて共同で開発を進めていきます。
商品名:『感温ホース』(仮称)
1. 特長
- (1) 高い安全性
- 使用している感温材料は、パイロットインキ(株)が幼児用玩具にも使用し、食品衛生法にも適合する安全性の高い材料である。
- (2) 幅広いホース素材に対応
- 一般的に使用されているホース用の樹脂材料に加工が可能。例えば、塩ビ・ウレタン・PP・熱可塑性樹脂(<ハイブラー>・<セプトン>)など。
- (3) 感温効果は室内使用で半永久的
- 感温材料の変色機能は、室外で直射日光に長時間さらされると低下することがあるが、室内の使用では半永久的である。
2. 標準規格
サイズ:19~50mmφを標準サイズとする。
3. 価格
通常ホースの2~3割アップ
4. 売上目標
初年度50百万円
3年後300百万円
当社の会社概要
本社 | 大阪市北区梅田1-12-39(新阪急ビル9F) |
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社長 | 岸 勝彦 |
資本金 | 1億8千万円 |
従業員 | 200名 |
業務内容 | ゴム・プラスチックのホースおよび各種成形品、導水管、ラミネート製品、 機能性コーティング製品、<セプトン>コンパウンドおよび成形品の製造・加工・販売 |
製品についてのお問い合わせ | クラレプラスチックス(株) ゴム・化成品事業部 TEL:0120-39-6071(フリーダイヤル) |