2016.09.26
~導電性長繊維<クラカーボ>を複合~ コロナ放電式帯電防止不織布<エレブレイク>を販売開始 (クラレリビング株式会社)
クラレリビング株式会社(本社:大阪市、社長:鳥生雅夫)は、ポリプロピレン製の不織布に導電性長繊維<クラカーボ>※を複合したコロナ放電式帯電防止不織布<エレブレイク>を開発し、2016年10月から販売を開始します。
当社では、主に生地に織り込まれたり、編み込まれて使用される導電性長繊維を、独自のプロセスにより、不織布の製造時に直接複合することに成功しました(特許出願中)。帯電防止性能を有する導電性長繊維を不織布に直接複合したことにより、織布などの生地では採用が難しかったディスポなどの用途への展開が期待されます。当社では、静電気対策が必要とされている産業用途から生活用途まで幅広い分野への展開を目指します。
- ※ 導電性長繊維<クラカーボ>
クラレトレーディング(株)が開発した導電性カーボンを練り込んだ特殊断面構造のポリエステル繊維で、帯電防止に高い効果を発揮します。
1.開発の背景
ポリプロピレン製の不織布は、産業用途から生活用途までさまざまな分野で使用されていますが、静電気を帯びやすいという課題がありました。対策として吸湿性を付与することで帯電を軽減できるものの、冬場のような湿度の低い環境下では十分に機能を発揮できないことがありました。
2.新製品の特長
- 湿度依存性がなく、低湿度の環境下でも効果を発揮する帯電防止機能
- 製品から発生する静電気に起因する爆発を防止する機能(JIS T8118合格)
- 製品から発生する静電気に起因するゴミの付着、まとわりつき、パチパチ感を低減
- 多層構造不織布によるバリア性・通気性・柔軟性
3.用途展開
帯電防止保護服、帯電防止エプロン、梱包材料、養生布、風呂敷、収納用品、フィルターなど
4.販売開始時期
2016年10月
5.販売目標
初年度:1億円
ご参考
クラレリビング株式会社 会社概要
社名 | クラレリビング株式会社 |
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本社所在地 | 大阪市北区角田町8-1 梅田阪急ビル オフィスタワー39階 |
代表者 | 代表取締役社長 鳥生雅夫 |
設立 | 1955年5月 |
資本金 | 1.01億円(クラレ100%) |
主な事業内容 | 包装関連製品の製造・販売 |
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