2015.10.27
吸収性骨再生用材料<アフィノス>を発売開始 ~ 人工骨のラインアップを拡充し、自家骨移植の代替で患者のQOL向上に貢献 ~
株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:伊藤正明)は、β-TCP(β-リン酸三カルシウム)素材の吸収性骨再生用材料<アフィノス>の全国発売を11月2日より開始します。
開発の背景
骨移植や欠損部分を補う治療を行う場合、国内では、患者自身の骨を別の場所から移植する自家骨移植が主流です。しかし、患者の負担を軽減しQOL(=quality of life)を高めるという観点から、自家骨の代替となる人工骨の開発が進んでいます。
当社は、2009年にハイドロキシアパタイトを主成分とする人工骨インプラント<リジェノス>を発売しております。近年、移植後に体内に吸収され、自家骨に置換する吸収性骨再生用材料に対するニーズが高まっていることから<アフィノス>を投入してラインアップを拡充し、人工骨事業の拡大を目指します。
<アフィノス>の特長
- 生体適合性が高いβ-TCP(β-リン酸三カルシウム)からなり、移植後吸収されて自家骨に置換されます。
- 管状の気孔を一方向に多数配向した当社独自の構造(配向連通孔構造)を持つため、血液や骨細胞などの生体組織が侵入しやすく、速やかな血管侵入や骨新生が期待されます。
- 生体骨に類似した異方性構造です。
- 新生骨形成速度と材料吸収速度のバランスを目指しました。
- 顆粒、立方体、直方体、円柱をラインアップします。
品目仕様
気孔率 | 57±5% |
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強度 | 8MPa以上(配向連通方向)/1.5MPa以上(配向連通方向に対して垂直方向) |
製品概要
クラス分類 | 高度管理医療機器 クラスIV |
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一般的名称 | 吸収性骨再生用材料 |
販売名 | <アフィノス> |
医療機器承認番号 | 22600BZX00536000 |
製造販売元 | 株式会社クラレ |
タイプ | 顆粒、立方体、直方体、円柱 |
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