「幻の棟方志功 ~大原美術館、クラレ秘蔵作品より~」を神戸・東京で開催
「幻の棟方志功 ~大原美術館、クラレ秘蔵品より~」
青霞煙水図 制作年不詳 クラレ蔵
株式会社クラレは、創業80周年記念事業の一環として、「幻の棟方志功 ~大原美術館、クラレ秘蔵作品より~」を9月に神戸、10月に東京で開催します。クラレ創業者の大原家が所蔵する襖絵など、初出品や未公開作品を含む50余点が出展され、棟方ファンには見逃せない展覧会です。
クラレが出品する8点は、いずれも一般初公開となる幻の棟方作品です。美尼羅牟(ビニロン)頌板画柵」は、わが国初の純国産合成繊維ビニロン事業に命運をかけていたクラレの二代目社長・大原總一郎が棟方に依頼して制作されたもの。その壮大な作品は、總一郎に苦境を乗り切る勇気をもたらしたと言われます。これまで大原美術館所蔵の作品だけが知られていましたが、今展では、当社が所蔵する別刷の4点組とあわせて、初めて二つの「美尼羅牟(ビニロン)頌板画柵」が同時公開されます。
日本最初の西洋美術館である大原美術館(岡山県倉敷市)は、クラレの初代社長・大原孫三郎によって1930年に設立されました。孫三郎と息子總一郎は、西洋絵画を中心に収集を行いましたが、日本民藝運動の理解者としても知られていました。棟方志功と大原家の結びつきは1937年、孫三郎が棟方に自邸の襖絵を依頼したことに始まり、總一郎とは兄弟のように親交を深め、次々と名作を描いては大原家に納めました。1963年にはそれらの作品を公開する「棟方志功版画館」(現在、大原美術館工芸館棟方室)が大原美術館内に開設され、約300点の名品から常時約60点が展覧されています。
「幻の棟方志功 ~大原美術館、クラレ秘蔵品より~」
美尼羅牟(ビニロン)頌板画柵 夕宵の柵
1951(昭和26)年 大原美術館蔵
- 1. 展覧会名
- 幻の棟方志功 ~大原美術館、クラレ秘蔵作品より~
- 2. 会場
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- (1) 大丸ミュージアムKOBE(大丸神戸店9階)
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会期 2006年9月13日(水)~25日(月) 入場時間 午前10時~午後7時30分(午後8時閉場
※最終日は午後4時30分まで(午後5時閉場)) - (2) 大丸ミュージアム・東京(大丸東京店12階)
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会期 2006年10月5日(木)~17日(火) 入場時間 午前10時~午後7時30分(午後8時閉場)
※最終日は午後5時まで(午後5時30分閉場)
- 3. 入場料
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(税込み) 当日 前売・団体
(10名様以上)一般 800円 600円 大高生 600円 400円 (中学生以下は無料)
- 4. 主催
- 大原美術館、株式会社クラレ、毎日新聞社
※当社は「幻の棟方志功」を主催するほか、下記の2つの展覧会にも協賛します。
- 「インパクト 東と西の近現代-もう一つの大原美術館」
- 7月11日~11月5日、大原美術館、主催:大原美術館他
- 「モダン・パラダイス展 大原美術館+東京国立近代美術館:東西名画の饗宴」
- 8月15日~10月15日、東京国立近代美術館、主催:東京国立近代美術館・大原美術館他