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研究開発紹介

研究開発本部

持続的に成長する「スペシャリティ化学企業」の実現を目指し、研究開発・新事業開発の中核的存在として活動しているのが、コーポレート組織の研究開発本部です。

くらしき研究センター

有機/高分子合成技術、触媒化学、高分子材料関連技術、環境・エネルギー関連技術を基盤技術とし、新事業、新規製品、新技術の研究開発を行っています。また、分析・解析技術、安全性評価技術により、クラレグループ全社の分析センターとして技術課題の本質的解決に向けたグローバルな取り組みを実施しています。

写真 くらしき研究センター

1.設立経過

くらしき研究センターの歴史は、1968年7月に「倉敷レイヨン中央研究所」として青江山地区(現在の倉敷事業所(研究所))に設立されたことから始まります。当時は、日本の製造業が中央研究所を次々と設立し始める時代でした。その後、時代の変遷に合わせ、役割を少しずつ変化させながら分割や統合、移管などを経て、2012年9月、4つの研究所(合成、高分子、構造・物性、環境・エネルギー)からなる「くらしき研究センター」に改組し、現在に至っています。

2.くらしき研究センターの特徴

くらしき研究センターでは、有機合成技術、触媒技術、高分子関連技術、バイオマス素材関連技術、炭素材技術、分析解析技術などを基盤とし、新しい技術を付加しながら、成長市場領域における先端的・独 創的な素材の研究開発およびクラレグループの分析・解析の拠点としての活動を行っています。

3.研究内容

合成研究所
触媒、有機合成技術を駆使し、新規触媒技術や環境負荷低減素材などの開発を進めています。 

高分子研究所
クラレの基幹事業の一つである酢酸ビニル関連の材料や技術を軸に、バイオマス素材関連技術の開発など、事業の一歩先を見据えた高分子関連材料の新展開を目指しています。 

構造・物性研究所
分析・解析技術を通じ、クラレグループの生産・販売・開発の各部門で生じる技術的課題の解決策を提供しています。

環境・エネルギー研究所
広く環境・エネルギーに関わる研究開発を推進し、成長市場領域である環境・エネルギー分野の新事業創生を目指しています。

つくば研究センター

重合および変性、成形材料、成形加工、計算化学を基盤技術とし、新事業、新製品、新技術の開発を行っています。

写真 つくば研究センター

1.設立経過

つくば研究センターは、本社、新潟事業所、鹿島事業所に近接した立地を生かし、高分子材料や成形加工に関する基礎研究から顧客に近い商品開発まで一貫した東日本の研究開発拠点です。1994年4月、つくば科学万博の跡地に設立された「クラレ筑波研究所」を母体としています。2009年に「つくば研究センター」と改称し、将来の事業の種を生み育てる研究開発本部の組織として二つの研究所(高分子材料、成形・加工)を設置。さらにメタアクリル事業部、ジェネスタ事業部、エラストマー事業部、その他事業部等からの開発メンバーが駐在し、同じ建物内で研究開発を進めています。

2.つくば研究センターの特徴

つくば研究センターでは成長市場での新事業創生を目指し、環境負荷低減に貢献する新規高分子材料や、複合技術・精密加工技術をベースとした成形加工に関する研究開発を行っています。また、各事業部の開発拠点としても機能し、イノベーションネットワーキングセンターや事業部、技術本部技術開発センターなどとの情報交換や交流を通じて、研究開発の一層の促進を図っています。さらにつくば研究学園都市の立地を生かした技術・情報交流に加え、研究員が国内外の市場と直接に相対することで、マーケット感度の高い研究センターを目指しています。 

3.研究内容

高分子材料研究所
高分子重合・変性技術をベースとしたスペシャリティポリマーの設計・設備技術開発およびその用途開発を行っています。

成形・加工研究所
複層化を中心とした機能フィルムの創製や、その加工技術の検討を通じた製品価値の創出検討を行っています。また、所内だけでなく、グループ全般の開発支援のため、解析・シミュレーションの検討・実践も行っています。 

その他
各事業部がそれぞれの状況に合わせて、新銘柄の開発や顧客サービスなど、立地を生かした活動を行っています。

東京ラボ

ライフサイエンス領域でのオープンイノベーションを目的に、東京女子医科大学・早稲田大学連携 先端生命医科学研究教育施設TWIns(ツインズ)に設立されたサテライトラボです。同領域における顧客ソリューションの充実や産学連携の強化を図っています。  

写真 東京ラボ

ライフイノベーション事業推進部

再生医療向け PVA マイクロキャリア〈スキャポバ®〉の生産・品質管理・国内外販売体制の確立、ならびに細胞培養関連プロセスにおける商品開発と周辺ビジネス推進の加速に取り組んでいます。また、バイオアッセイ機能に特化したサテライトラボ「東京ラボ」において、アカデミアとの連携も推進しています。

KAI Corporate R&D

米国 における事業、生産・開発拠点のサポート、日本国内の研究センターとの連携および、新事業創出に向けた現地大学との協業の推進を行っています。また、現地ベンチャーキャピタルを活用したスタートアップの発掘活動も行っています。  

事業部直轄の研究開発部門

各事業部の製品に関する研究開発と技術サービスを効率的に推進し、事業拡大に取り組んでいます。また、お客さまの要望に応じて製品の改良改善を進めるとともに、各事業部存続の基盤となる技術の進展にも取り組んでいます。

主な業務

市場拡大
  • 新規製品の研究開発
  • 用途開発
商品の競争力向上
  • 改良研究 
  • 新製法
  • 新加工技術の研究開発
  • 競合製品や競合技術の分析と評価
  • 取引先への技術サービス
知的財産権について
有利な運営
  • 自社特許出願と権利化推進
  • 他社特許出願対策
  • 特許情報の収集と管理
  • 技術関連契約締結の推進と履行管理

研究員インタビュー

クラレグループで日々研究開発に取り組む研究員のインタビューや各研究センターでの暮らしの様子を以下のリンクからご覧ください。

人材育成・キャリアプログラム

クラレでは、職務を通じた能力開発を基軸に、上司など周囲からのフィードバック・コーチング、社内外での研修受講、会社が提供する自己啓発メニューを用いての学習等、多くの関係者が関わり、人材育成に力を入れて取り組んでいます。

具体的には、職場でのOJT(On-the-Job Training)や、必要な知識・能力・スキルの習得をサポートとする研修に加え、近年では、社員一人ひとりの自律的な学び・能力開発を会社がサポートする仕組みを整えています。クラレの人材育成・研修制度の体系は、以下のリンクからご参照ください。